総統閣下の憂鬱

世捨て人の戯れ言

オリンピックの金メダルに価値がない競技

オリンピックが終わった。日本は金メダルの数で12個。国別で6位に入った。

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 オリンピックの金メダルはその後の選手の一生を左右する大切なもので、アスリート全てが誰もが望む至上の価値のメダルである。と言いたいところであるが、実はそうでない場合もある。

それはプロスポーツが確立されてる競技ではそうではないということである。

例えば、112年ぶりに復活したゴルフに関してはトッププロが殆ど参加しないという事態が起こった。日本代表も最強プロの松山英樹選手は参加しないという「メダルなんて価値ないんです」と言わんばかりの驚きの行動であった。

ゴルフだけでなく、サッカー(W杯の方が価値がある)、野球(競技ですらない。仮にあったとしてもMLBは参加せず)、テニス(ウィンブルドンなどのグランドスラムの方が価値がある)などの競技は金メダルよりプロの試合のタイトルのほうが価値がある。これはNBAがあるバスケも同じである。

その反面、陸上や水泳などのアマチュア競技の場合、オリンピックのメダルは至上の価値を持ち、その後のスポンサーからCMから最終的には国民栄誉賞を授与されるなど待遇が大きく変わってくる。

オリンピックは従来はプロ選手は参加禁止であった。アマチュアの最高峰の大会であった。しかし、ここで問題が発生した。冷戦期において東側の共産圏はプロスポーツが存在していないため、東側国家がメダルを根こそぎとり始めたからである。

西側の有力選手はプロに転向しているために、アマチュアの西側選手では全く共産圏の国々に対抗できなかった。そういった事態を踏まえて、五輪のプロ化に踏み切ったのであるが、冷戦が崩壊して東側の国家もプロ化が進んだ現在において、その意味合いは殆どなくなってしまった。

ま、何が言いたいかというと、アマチュア競技においてはオリンピックが至上の価値、それこそ国籍変更をしてまで出場する卓球競技などもあるぐらいであるが、プロ化されたスポーツにおいては大した価値のない大会であったりするわけである。

ただし、オリンピックのメダル自体のブランド化が進んでいるために、「バスケの金メダル」という目標でなく「オリンピックの金メダル」をバスケ選手がバスケで獲得しようとする行動がみられたりする。

また、3位までメダルが獲得できるので、3位も4位も通常は対して価値が変わらない競技で(例えば自転車のロード)意外と白熱した戦いが行われたりするのはそれはそれで面白い。