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総統閣下の憂鬱

世捨て人の戯れ言

北京オリンピック(冬季)

2022年冬季五輪、北京に決定

北京で新たに冬季五輪が開催されることが決定した。カザフスタンとの一騎打ちになったが結局北京になった。北京で開催されること自体はいい。けど、この北京開催にはいくつか問題点も含まれている。

そもそも北京には雪が降らない。つまりアルペンスキーが出来る様な山がないのである。その為にソチと同じく人工雪を降らせて準備するらしい。冬のオリンピックは基本的にマイナーな都市が立候補することが多い。これは当然で「スキーができる=大雪が降る=田舎町」という図式が成り立つからだ。しかし北京は国際的に大都市であり中国の首都でもある。当然大雪が降る都市ではない。北京市民に馴染みとなるメダルの期待できる中国の冬の競技と言えばスケートであろう。

そもそも冬の五輪の花形はアルペンスキー。夏の五輪の100m走に相当するのはスキーの大回転だ。これにスケートやノルディックのジャンプ・複合やマイナーなボブスレーリュージュなどのソリ競技が加わる。中国としてはスケート場までならいいかもしれないがスキーのジャンプ台(そもそもW杯を常設で飛んでるジャンプ台がない)の建設やアルペンの競技場。ボブスレーの施設などは完全に一度キリの使い捨てになりそうだ。

新興国がオリンピックを利用してインフラを整えることには基本的に賛成である。オリンピックによる臨時収入を財源として国として使用する競技場、プール、体育館、武道場など国際試合を開催できる規模の施設を建設することができる。単独で整備するとなるとかなりの財源が必要だからむしろ賢い選択であると言える。

ただ、今回の五輪の様にそもそも冬季スポーツが盛んでない北京では完全に使い捨ての施設で終わる可能性が高い。つまり単なる浪費と国威発揚に終わるだけで中国の市民には高い買い物となりそうだ。とてもではないが、北京市民がそれに賛同しているとは思えない。それに北京が冬季五輪の適切な開催地とも思えない。どうみても利権の温床にしか見えない。オリンピックの理念として21世紀の五輪には明確な開催基準と理念を持って選定をしてもらいたい。

そもそも今回の北京でこれで「ソチ→平昌→北京」とアジアの国が続けて冬季オリンピックを開催することになる。というのも、欧米諸国が財政的な理由も含めて冬季五輪への立候補を取りやめたからだ。五輪を開催する費用を考えると、開催による旨味が少ないどころか大きな負担になり、それが立候補への消極的な動きとなっているのである。

私は放映権料やスポンサー料金などの詳しい金額はわからないが、これからこれらのかなりの収入が開催国への負担費用としてIOC本部から開催国へ流れないと冬の五輪は開催都市がなくなってしまうのではないのだろうか。

つまり最終的には北京を選んだIOC本部の拝金主義と腐敗が、21世紀を迎えて浄化されなければ、これからのオリンピックの実施は厳しくなっていくというのが結論になると思う。